カードワースだよ全員集合

CWのシナリオレビューを中心に

大猿岩

大猿岩 ★★★★☆
20分  レベル2~3
寝る前にサクッとCardWirth vol.1レビュー第7弾、大猿岩。小規模な探索があり、戦闘はボス戦が2回のみ。敵はそれほど強くなく、レベル2*6人のパーティで余裕の難易度。開始前にパーティのリーダー、調査役、解錠役を設定。ここまではよくあるシステムだが、前後衛の概念、隊列設定があるシナリオはなかなか珍しい。プレイ中、特に隊列を意識するような場面がなかったので、どの程度機能しているのかはよくわからなかった。
地の文メインの進行。相当に読ませるテキストで、出だしから一気に引き込まれる。背景とBGMのチョイスも素晴らしく、会話パートの出来も今までプレイしたシナリオの中で最高級。デキる冒険者的な雰囲気を醸し出すシリアスな台詞回しなので、そういうイメージのパーティで始めるのがいいだろう。
目的に対する時間制限が設けられており、何か行動を起こすたびに時間が経過するシステムが斬新。調査メッセージはマップ1枚ごとに違うものが用意されていて、「特に何も無いようだ」というような、面白味のないメッセージは一つもない。自由度も高く、重要な場面では必ず選択肢が現れる。何と丁寧に作られているシナリオなのだろう。感激モノだ。
シナリオ後半、PCがこの世界の常識であるかのように語り出す「黒魔道」とやらの薀蓄はかなり押し付けがましい。これをやるのがNPCなら許せたのだが……。唯一、この点だけが残念だった。裏を返せば、これ以外は最高だった。寝る前にサクッとプレイするシナリオとして相応しいかどうかは微妙だが、かなりの良作であることは間違いない。